東大病院、画像診断書「未開封」4割…主治医の確認形骸化

マイクロソフトからお年玉があったようですね。年始にWindowsUpdateで提供されたKB4461627を適用するとExcel2010がまともに動かないとか… インターネットに接続しているパソコンは2016にしていたので助かりました。

そんなことは関係ない書き込みです。昨年の読売新聞の記事 “東大病院、画像診断書「未開封」4割…主治医の確認形骸化" です。

主治医はロクに確認しない

少し前からニュースになっています。画像診断を依頼した主治医が放射線科専門医の読影レポートをロクに確認せずに病気(特に癌)を見落とした。結果、治療開始が遅れてしまったという話。私的は印象としては、治療開始が遅れたと報道で表にでているのは氷山の一角、実際はもっとあるんじゃないかと思います。

そんなこともあって、画像診断レポートを提供しているベンダー、電子カルテのベンダーから既読確認ができる機能を追加できるようになってきています。具体的には、画像診断をオーダーした主治医が読影レポートを読んだら既読ボタンをクリックして既読したことがわかる機能。言い換えれば、一定期間既読ボタンがクリックされていなければ、事務方などからレポートを読むように促すことができるということです。

しかし、個人的にはそんなことをしても主治医はロクに確認しないのではないかと思います。

実際、リンクさせていただいた記事中でも次のようにあります。

関係者によると、この8か月間に作成された報告書は約5万2000件。各診療科の主治医は、パソコン画面で報告書の「開封」ボタンを押して内容を確認するシステムになっている。しかし、そのうち約1万9500件が10月25日時点で「未開封」だった。調査後、病院が呼びかけると、約2週間後に「未開封」は約7500件に急減した。

どれだけ日頃確認していないかということ。うがった見方ですが、2週間のうちに減った1万2000件は本当に確認したのかと感じてしまいます。

実際、記事中でも日本医学放射線学会理事の蒲田敏文・金沢大学病院長は次のようにコメントしています。

報告書をよく確認せず、主治医が自分で画像を見るだけで診断するのが常態化している病院は多く、このケースも、問題になって慌てて開封ボタンを押したのではないか。

医師が忙しいのは理解していますが、患者にしてみればたまったものではありません(ーー:。

既読チェックをするのであれば

既読チェックをするのであれば、"既読ボタンをクリック"でOKとすることなく、読影医のレポート中にある読影医の判断をマーカーでチェックさせるぐらいのことをしないと意味がないと思います。要はちゃんと読まないと読んだとできないようにすることが必要。

変なところにマーカーでチェックされていれば事務方でも「ちゃんと読んでないだろう」と想像できるのではないでしょうか? 繰り返しますが、医師が忙しいのは理解しています。しかし、患者にしてみれば医師は医師の仕事をちゃんとしてほしいし、しているという前提で受診しているわけなのですから。

どうやってマーカーをつけるかテクニカルなことはわかりませんが、レイヤーを追加して線を引くことぐらいであれば、電子保存の三原則を満たすこともできるようでしょう。

患者自身が自身を護らないといけないのかな、しかし…

結局は患者自身が自身を護らないといけないのかな、とも感じたり。CTやMRIはもちろん、一般的なX線画像も撮ったら後日主治医による説明はあるでしょう。そのときに主治医に「読影医によるレポートを確認しましたか?」なんてナカナカ聞けないですよねぇ。

やはり医療機関側で患者を護る必要があるのではないかと思います。それが医師を護ることにもなるのですから。