佐世保共済病院でパソコンがウィルス感染

佐世保共済病院(長崎県)で院内のパソコンがウィルス感染し、診療制限をしているというニュースがありました。日経XTECHの記事はこちら → 佐世保共済病院で院内PCがウイルス感染、新規患者の受け入れ困難に。長崎新聞の記事はこちら → 佐世保共済病院 システム障害で診察制限 新規・救急患者 受け入れ困難

放射線検査の機器につながるパソコンがウィルスを検知

佐世保共済病院のホームページでも当院からのお知らせで受診制限をしていることを今日31日付で記していました → コンピュータシステムの一部停止による受診制限について

ことの発端ですが、日経XTECHの記事によると、

5月28日の午後5時過ぎに、放射線検査の機器につながるパソコンがウイルスを検知した

とのこと。

また、同記事によると、院内のパソコンはインターネットに接続していないらしい。エンドポイントにおけるウイルス対策をどういった設定にしているのかはわかりませんが、最初にウイルスを検知したパソコンが感染源のパソコンとは限りませんね。実際、ウイルス感染源は調査中とのことです。

感染源を想像してみる

運用ポリシーも不明なので、一般的な想像しかできないのですが… スタッフが接続したUSBメモリの類から感染というのがありそうなことでしょうか。経験からすると、ウイルス感染したパソコンを院内LANに接続して感染の可能性もないこともない。

あってほしくないのは、電子カルテなり部門のシステムベンダーがサポートのために接続している回線経由、あるいは遠隔読影を依頼している業者さんの回線経由で感染ということ。もちろん、私の希望も含めた認識では、そういったベンダーさんは一般的な医療機関よりもコストもかけ、かつ運用ポリシーもキチキチにしているのでそんなことはないはず(ないことをホントに願う)。

週明けの通常運用を目指す

病院のお知らせでは、週明け6月3日は通常の体制で運用できるよう取り組んでいるとのこと。大変とは思いますが、原因を突き止めて、患者さんはもちろん、スタッフの方々が自信をもって医療サービスを提供できるようになることを願うばかりです。