徳島県立中央病院で”肺がんの疑い”を1年間見落とし

徳島県立中央病院で放射線科医によるCT検査の読影レポートを担当医が見落としていたという話。いくつかのニュースを見つけることができますが、たとえば 「肺がんの疑い」記載1年間見落とし(毎日放送)

現在はステージ4、脳転移も

1年前に70代男性患者に執刀した胸部大動脈瘤の手術後にCT検査を実施。その際に読影した放射線科医の"肺がんの疑い"を担当医である心臓血管外科医が見落としていたというものです。担当医は検査直後、術後の経過観察時ともに見落としていたという…

その結果、患者の肺がんは進行し、現在はステージ4で脳転移もあると。見落としていなくてもそうなっていた可能性は否定しませんが… とは記しておきますが、1年前に治療を開始していれば、今の状態は全然違うものになっていたに違いありません。

私の父も71歳で肺がんで亡くなりました。見落としなどがあったわけではありませんが、気づいたときはすでに骨転移しておりステージ4。そんな父のことがあるので、この患者さんが適切な治療をうけることができるよう願うばかりです。

既読チェックはしていないのか?

医療法人の事務方として気になるのは、徳島県立中央病院は読影レポートの既読チェックの仕組みを構築していなかったのかということ。この患者さんの手術は6月に行われたようですが、それ以前より読影や画像診断のレポートを主治医が読まずに治療が遅れたという事案が多く発生していました。

そのため、昨年6月であれば、すでに"どうすれば未読を防ぐことができるか"ということを、レポートを提供するベンダーと一緒に、あるいは病院単独でも体制を作ったりしていたと思うのですが、徳島県立中央病院はどうなっていたのだろうと思わずにはいられません。

かけがえのない人

誤解を恐れずに記すと、病院にとっては多くの患者の一人かもしれませんが、ある人達にとってその人はかけがえのない人です。そう、人は一人ひとりが、誰かにとって"かけがえのない人"なのです。そんな"かけがえのない人"が適切に行動してくれていれば防ぐことができた理由で苦しまないといけない…

父が亡くなった肺がんということで余計にそう感じるのかもしれませんが、本当に… なんだろう、モヤモヤしてしまいます。こういったことが少しでもなくなるよう願うばかりです。