電子カルテの”改元対応”

いつかの書き込みで記したことがあると思いますが、私が働いている医療法人では富士通の電子カルテ “egmain-gx" を使っています。今日は、その富士通の電子カルテにおける “改元対応" の話。

ユーザ会 “利用の達人" 掲示板で出てきた話

富士通の電子カルテユーザであれば参加できる(?)ユーザ会があります。それが “利用の達人" です… と書きましたが、富士通の電子カルテユーザでないと参加できないのかどうかは定かではありません。その利用の達人にある掲示板で、11月4日に改元対応について富士通より案内があったかどうかという質問がはじまりでした。

リプライがついていました。富士通は有償対応、部門システムの中には保守内で対応というベンダーも少なからずあるようで。そうなると、富士通から有償となる根拠の説明があったかという話になり、予算計上のためにすでに概算見積をもらっている具体的な金額も出てきました。その金額がSIer側に寛容な私ですら想像を絶する金額。

1システムあたり100万?

そう、いくつかのユーザが提示されていた金額は1システムあたり約100万というもの。具体的には電子カルテ、医事会計、データウェアハウス、他7システムで700万とか、ライブラリ機能のようなものを含めて10システムで900万弱とか(汗… 上にも記しましたが、SIer側に寛容な私ですら想像を絶する金額です。

そう感じたのは私だけではなく、様々なリプライがついていました。その勢いは"利用の達人"を管理している富士通の者からもコメントがつくほどに。そこには「ご納得いただける説明をさせていただく必要があると考えております。」とありますが、そうなるかどうか(苦笑。

私的にはこう思う

私的には “改元" なんてものは、もともとあるものであるので、パッケージソフトであれば保守内で対応するのが当然だと思います。終戦後間もなくに作られたソフトウェアならばともかく、この10年も経たないあいだにリリースされたパッケージソフトであれば"改元"を意識していないのがおかしい。

仮に意識していなくて対応に工数がかかるのであれば、ソフトウェアの設計がおかしいだけであって、それをユーザ側に負担させるのはおかしい。アホな設計をした自身の尻拭いは自分でしろという話です。

一方で、そのパッケージソフトを現場に適用して動作確認をするフィールドSEの費用は仕方ないと思います。改元はいつ起こるかわからないのでその適用にかかるワークは毎年の保守費用にはのせていないでしょう。

私のいる医療法人ではまだ改元に関する説明はもらっていませんが、今日担当営業と会話した限りでは(当然 “利用の達人" の話は知っています)、パッケージソフトとして対応は保守内、ただ現場へデリバリーを行うフィールドSEの費用がかかるというものでした。会社としてのコメントではないと思いますが、そうであれば私の認識と同じなのでよいのですが。

しかし “利用の達人" のやりとりを見る限り、フィールドSEの費用も納得できないユーザが少なくなさそうな気がします。まだまだ波乱があるかもしれません。

“利用の達人"を観ていないユーザもいると思うので

富士通の電子カルテユーザのすべてが “利用の達人" を観ているとは限りません。そう思うので、情報提供として記しました。"利用の達人" の掲示板では、支社あるいは担当営業によって話が変わってこないよう、会社として統一見解を出すようお願いしています。

“利用の達人" を観ていない富士通電子カルテユーザが不利なことにならないことを願います。