西尾市民病院で患者21人の個人情報漏えい

西尾市民病院(愛知)で患者21人の個人情報漏えいの事案が発生しました。病院の発表資料はこちら 個人情報の漏洩に関するお詫び

この資料だけではよくわからないので、中日新聞の記事がこちら  患者21人の個人情報漏えい 西尾市民病院、副市長らが謝罪

漏えいした情報は診療費に関する情報

今回の漏えいはいつも(?)とは異なります。病名や画像といった診療情報ではなく、患者の診療費に関する情報。中日新聞記事によると、この21名は同じ人材派遣会社に登録している者たちで、未払いを心配して病院を訪れた同社労務管理者に話したそうです。

第三者に話してはいけない情報ではありますが、正直気持ちとしてはわからないでもない気がするのは私も医療法人勤務だからでしょうか。

未払いとは関係ない情報も

病院発表資料によると未払いとは関係ない労働災害申請中の患者の情報も話していたようです。それはいけない。

未払いの問題は小さなものではありません

しかし、労働災害申請中の患者を除く20名は実際に未払いなんですよね。第三者に話した病院には問題はありますが、20名それぞれに理由があるのでしょうが、そもそも未払いということが問題。

診療費を支払わないというのは、タクシーを使って料金を支払わずに逃げる、ラーメンを食べて料金を払わずに逃げるということと基本的には同じなのですが、医療の場合は同列に考えられていません。

正直、悪質な未払いがある患者であれば病院の裁量で診療拒否をしてもよいようにすればいいのにと思います。