北九州市立医療センターで肺がん確認せず患者死亡

北九州市立医療センターで肺がんを確認せず患者が死亡… 多くの報道機関でニュースがでていますが、リンクは日本経済新聞を。「肺がん確認せず男性死亡 北九州市病院のCT検査」

多くの病院がそういうことなのかもしれない

この件も、結局は読影医が精密検査が必要というコメントを画像診断報告書に残していたにもかかわらず、主治医が確認しなかったというもの。ここ最近報道されているものと同じです。どこの病院もこんな状態ということなのでしょう。

この患者はその後体調を崩して再度CT検査を実施(読影医が精密検査要とコメントを残したCT検査から1年後)し、あらためて腫瘍を確認。その後の精密検査でステージⅣの肺がんとわかったと。それが2016年3月のことで、同年10月に肺がんで死亡…

 市は「治療の遅れにより死亡した可能性も否定できない」との見解を示し、今年7月、2千万円の示談金を支払う和解内容で遺族側と合意した。

1年前に治療を開始していれば、もっと生きることができたかもしれません。病院もそれを認めたから示談したのでしょう。

再発防止策

再発防止策、記事によると次のように記されています。

病院側は再発防止策として、17年4月から電子カルテに未読の画像診断報告書を自動的に表示するシステムを導入した。

私がいる病院でもPACSのベンダーさんから提案がありました。RISやPACSなどの放射線系システムは私のいる部署で面倒をみているわけではないのですが、興味があったので話を聞いてみました。

やはりここのところ多くの病院で問い合わせ、引き合いがあるみたい。主治医が画像診断報告書を確認した・していないがわかるようにする、あるいはもっとコストをかけて主治医が確認した・していないを他の者がチェックできるようにするといった松竹梅のような案がありました。もっとも、すべてをチェックしようとすると、その画面にたどり着くまでもこうやってみたいな運用の決めごとも必要みたいで。

しかし、とある大きな病院では、運用の決めごとも行い、とにかくチェックできる体制にすると決めたそうです。こういったことはトップダウンでないとできないよなぁ〜、凄いなぁ〜と感じました。

患者ファーストで考える

ヘタに病院なんかでシステムを担当しているので、立場的に変なバイアスがかかっていることは否定しませんが、やはり患者ファーストで考えてほしい。病院にとっては多くの患者の中の一人かもしれませんが、患者およびその家族にとってはかけがえのない一人なのです。

直接患者さんに関わるわけではありませんが、その気持ちを忘れることなく仕事をしていきたいと思います。